Serena製品技術情報(FAQ)


ログファイルのサイズが大きくなる

SBMでは、Active Diagnostics(動的診断)機能で取得した情報は、次のフォルダに蓄えられます。

<SBMのインストールフォルダ>\Common\Diagnostics\MongoDb\data

ここで保存されている情報が多くなると、ファイルサイズが大きくなり、ディスクを圧迫することがあります。ファイルについては適宜削除、もしくはファイルサイズの制限などの管理を行ってください。

Active Diagnostics(動的診断)機能で使用されるデータベースはMongoDBを使用しており、SBMが使用するSQL ServerなどのDBとは分離されています。データベースには、測定時のハードウェア情報やAPIの呼び出し状況 など、さまざまな情報が時系列で保存されます。

これらの情報は、過去に発生した問題の調査などに役立つ場合もありますが、際限なく保存する必要もありません。また、内容は主に、弊社エンジニアが問題を調査する際に使用するものです。


ログの削除

ログの削除を行うには、2つの方法があります。SBM Configuratorからの削除と、ファイルの直接削除です。


SBM Configurator から削除

この方法は、サーバーを止める必要はありませんが、すでに肥大化したDBファイルを小さくする効果は限定的です。また、動作中はシステムの負荷が増えます。

  1. SBM Configurator > Diagnostics(診断)を選択、Active Diagnostics(動的診断) タブを選択します。
  2. Empty Logs ボタンを押して既存のログを削除します。ファイルのサイズによっては、長い時間がかかることがあります。また、動作中はシステムの負荷が増えることで動作が遅くなる可能性があります。

ファイルの直接削除

この方法は、サーバーの停止が必要ですが、肥大化したDBファイルを削除することができます。削除操作自体はファイルの単純な削除ですので、高速です。

  1. SBM Configurator > Manage Services を選択、SBM サーバーをすべて停止させます。
  2. すべてのサービスが停止されたことを確認したら、<SBMのインストールフォルダ>\Common\Diagnostics\MongoDb\data フォルダの内容をすべて削除します。
  3. 削除が完了したら、SBMのサービスをすべて起動してください。(PCの再起動を推奨)

その後、再発を防止するため、次のステップとして、サイズ上限の指定をご検討ください。


Active Diagnostics のサイズ上限指定

Active Diagnosticsの情報は、次の機能を使用して制限させることができます。

  1. SBM Configurator > Diagnostics(診断)を選択、Active Diagnostics(動的診断) タブを選択します。
  2. Empty Logs ボタンを押して既存のログを削除します。ファイルのサイズによっては、長い時間がかかることがあります。また、動作中はシステムの負荷が増えることで動作が遅くなる可能性があります。
  3. Restrict Log Size To のチェックボックスをオンに指定し、適切な値(1000Mbytes程度)を設定します。
    ※適切なログのサイズは、運用状況により異なります。1Gbytes程度からはじめて、必要なら適宜増減を行ってください。
  4. Apply Runtime Configurationボタンを押して設定を保存します。サービスの再起動が促されるため、[OK]を押してサービスを再起動します。

保存されている内容の確認

保存されている情報は、mongoDBの機能を使用して参照できます。(注:DBが大きくなっている場合、実行に多くの時間と資源が使用されます。運用中の実行は避けてください)

データは、MongoDB (https://www.mongodb.com/) に蓄えられています。MongoDBに関するフリーウェアなどを使用することでアクセス可能です。

また、SBMには、MongoDBの提供する標準的なツールが同梱されています。

  1. MongoDBの起動
    cd <SBMのインストールフォルダ>\Common\Diagnostics\MongoDb\bin
    mongo -u <ユーザー名> -p <パスワード> <DB名>
    ユーザー名、パスワード、DB名は、Active Diagnostics(動的診断)タブから確認できます。パスワードのデフォルトはsbmです。
    例:mongo -u logger -p sbm sbm
  1. 情報の参照
    db.diag.find()
    db.usageEvents.find()
    その他、Collect Log Files で保存するログ情報内にある、bsonファイルをbsondumpコマンドで参照することもできます。
    ただし、これらの情報は問題の調査などの目的で作られており、お客様にて活用が便利な情報とは言えません。

その他の情報

詳細は、インストレーションガイド、sbms_installation_guide.pdf より、  Chapter 5: Configuring SBM
  Utilities
   Diagnostics
    Active Diagnostics
をご参照ください。