PVCS バージョンマネージャのアップデート
ここでは、PVCS 8.5から、PVCS 8.6へ、同じ環境でのアップデート方法を説明してあります。
もし、異なるPCや、異なるディレクトリに移行してアップデートを行いたい場合、コマンドラインツールを使用したコピーなどの記事を参照し、事前にプロジェクトデータベースの移設を行ってから、アップデートを行ってください。
また、PVCS 8.6からPVCS8.6.1へのアップデートには特別の作業は必要ありません。PVCS 8.6の環境に、そのままPVCS8.6.1を上書きインストールしてください。
サーバー設定ファイルのバックアップ保存
次のPVCSの設定ファイルをバックアップします。
PVCSサーバーの共通ファイル
- "%PVCS_HOME%"\common\bin\pvcsstart.bat
(unix/linux環境の場合、インストールフォルダ内の pvcsstart.sh)
- "%PVCS_HOME%"\common\tomcat\conf\jk\uriworkermap.properties
- "%PVCS_HOME%"\common\tomcat\conf\server.xml
Webサーバーを使用中の場合のみ必要なファイル
- "%PVCS_HOME%"\common\tomcat\webapps\vminet\WEB-INF\web.xml
- %PVCS_HOME%"\inet\props\PVCSServlets.properties
WebDAVサーバーを使用中の場合のみ必要なファイル
- "%PVCS_HOME%"\common\tomcat\webapps\WEBDAVの名称.dav\WEB-INF\classes\webdav.properties
- "%PVCS_HOME%"\common\tomcat\webapps\WEBDAVの名称.dav\WEB-INF\classes\merant\adm\dav\vm\vm.properties
- "%PVCS_HOME%"\common\tomcat\webapps\WEBDAVの名称.dav\WEB-INF\classes\merant\adm\\notification\notification.properties
ファイルサーバーを使用中の場合のみ必要なファイル
- "%PVCS_HOME%"\common\tomcat\webapps\serenafs\WEB-INF\serverconfig.wsdd
クライアント設定ファイルのバックアップ
PVCSのGUIクライアントを起動し、 [管理] > [File Server...]を選択、サーバー設定情報ファイルの名前を確認し、バックアップします。
旧バージョン製品のアンインストール
- アプリケーションサーバーの停止とサービス削除
アプリケーションサーバーをサービスとしてインストーしてある場合、サービスを停止してから削除します。
Version Manager Server Adminを起動し、[Windows NTサービスの開始と停止操作~]のチェックをオンにします。[サーバーコントロール]の[停止]ボタンから、サービスを停止します。サービスの停止が完了したら、[NTサービスの削除]ボタンからサービスを削除してください。
サービスを使用していない場合、Version Manager Server Adminを起動し、[Windows NTサービスの開始と停止操作~]のチェックをオフにします。[サーバーコントロール]の[停止]ボタンから、サーバーを停止します。
- 製品のアンインストール
現在インストールされているPVCSをアンインストールします。アンインストールの際には、新しいアンインストールの順番にアンインストールを行ってください。
例えば、PVCS 8.5.1とPVCS 8.5がインストールされている場合、必ず8.5.1を先にアンインストールします。
アンインストールが終わったら、PCを再起動してください。
- フォルダの削除
古いバージョンがインストールされていたフォルダ(C:\Program Files (x86)\Serena\vmなど)をエクスプローラーから削除します。
新しいバージョンのPVCSをインストール
新しいバージョンのPVCSをインストールします。
インストールが終了すると、Serena Version Manager Server Admin のツールが自動的に起動することがあります。このウインドウはそのまま閉じてください。
インストール中、環境によってはVisual C++ ランタイムのインストールが指示されることがあります。そのままインストールを行ってください。インストールしないと、PVCSは動作しません。
設定ファイルの変更
インストールが終わったら、次の3つのファイルを新しくインストールされたものと内容を比較し、新しくインストールされたファイルに内容を反映させます。
- %PVCS_HOME%"\inet\props\PVCSServlets.properties
pvcs.SampleDB.ProjectRootなどにプロジェクトルートのパスが記録されています。この内容を新しくインストールされたファイルに反映させてください。また、ServletURLなどについても、繁栄が必要な場合があります。
- "%PVCS_HOME%"\common\tomcat\webapps\serenafs\WEB-INF\serverconfig.wsdd
旧バージョンのファイルをメモ帳で開き、 <globalConfiguration>のセクション( <globalConfiguration>~ </globalConfiguration>の間)をコピーし、新バージョンのファイルの当該部分と置き換えます。
- クライアント設定ファイル
旧バージョンのPVCSのGUIクライアントを起動し、 [管理] > [File Server...]から確認したサーバー設定情報ファイルを新バージョンにコピーします。
PVCSの起動
Version Manager Server Adminツールを起動し、サーバーコントロールを起動、もしくはサービスに登録します。