ユーザーごとにプロジェクトのアクセス制限を行うには
Version Managerでは、プロジェクトごとに個別のコンフィギュレーションファイルとアクセスコントロールデータベースを用意することで、特定のプロジェクト(左側ペインでフォルダアイコンとして表示されるもの)に対して、細かいアクセス制限が可能です。
次の手順で設定を行います。
この例では、user1という管理者アカウントが存在し、user2というアカウントが、特定のプロジェクト(サンプルデータベースの\chess\serverプロジェクト)の内容が参照できないような設定を行います。今回は、ファイルサーバーを使用した際の画面で説明を行っていますが、共有ファイルを使用する場合も手順は同じです。
- ユーザーの自動作成をオフに設定
管理者アカウントでプロジェクトデータベースを開きます。プロジェクトデータベースが開いたら、ルートのプロジェクトを選択し、右クリック、詳細設定を選びます。
全般タブ、アクセスコントロールデータベース >ログインソースを選択、以下の権限で自動的にユーザーを作成する、のチェックをオフに指定します。
- コンフィグレーションファイルの作成
アクセス制限を行いたいプロジェクトを右クリック、プロパティを選びます。
プロジェクトタブのコンフィギュレーションタブを選択し、コンフィギュレーションファイルを、アクセス制限を行いたいプロジェクトに作成します。任意の名前で作成できます。
このとき、ファイルサーバーを使用している場合にはパスマップからプロジェクトを選択します。共有ファイルを使用している場合には、ドライブ名からフォルダを選択してください。
- アクセスコントロールデータベースの作成
再度、アクセス制限を行いたいプロジェクトを右クリック、詳細設定を選びます。
全般タブ、アクセスコントロールデータベースを選択、新規アクセスコントロールデータベースを作成を選択します。前の手順と同様に、アクセスコントロールを行いたいプロジェクトを選択し、任意の名前を入力します。
- ユーザーの指定
アクセス制限を行いたいプロジェクトを選択し、管理>セキュリティ>ユーザーを選択します。
アクセスを許すユーザーを追加します。
※アクセスに制限を加えたいユーザーを追加した上で、権限タブに適切な値を設定することでより細かいアクセス制御も可能です。
これで設定は終了です。クライアントを閉じ、制限つきのユーザーでログインすると、アクセス制御が行われたフォルダは、Xマークがついて表示され、内容は参照できなくなります。