MobileBaseStateの使い方
SilkTestの構成は、BaseStateクラスを使うと動的に生成することができます。構成を使用しないスクリプトは、スクリプト内で全ての処理が完結するため、スクリプトの再利用性が高まります。
特に、定型の操作を構成を使用しないプログラムにまとめておき、テスト対象アプリケーションが使用する構成に影響されず実行したい場合などに便利です。
たとえば、テストの実行前に環境設定を行う、などの場合、環境設定に関する部分を構成を使用しない形で作成しておきます。
デスクトップアプリにはBaseStateクラス、クロスブラウザのアプリにはBrowserBaseStateクラスを使います。
モバイルデバイスについて、.NET スクリプトから使用可能なメソッドは航海されていませんが、Silk4net用に用意されている、MobileBaseStateというクラスがそのまま使用できます。
文書化されていない機能ですが、Silk4Netでは使用されている機能であり、比較的安全に使用できます。
MobileBaseStateコンストラクタ
.NET スクリプトから、MobileBaseStateオブジェクトは次のコンストラクタで構築できます。
- MobileBaseState(ByVal connectionString As String)
connectionString : アプリケーション構成に書かれている接続文字列です
- MobileBaseState(ByVal agent RemoteAgent , ByVal connectionString as String )
RemoteAgent:リモートエージェントのアドレスを指定します。
conectionString: アプリケーション構成に書かれる接続文字列を指定します
MobileBaseStateの使用例
MobileBaseStateを使用したプログラムは次のようになります。このスクリプトは、構成が無くても動作します。
Androidの設定画面を開き、WIFI設定の画面に遷移します。
Imports SilkTest.Ntf.Mobile
Public Module Main
Dim _desktop As Desktop = Agent.Desktop
Public Sub Main()
Dim bs As MobileBaseState
bs = New MobileBaseState( ("deviceName=Nexus 5X;platformName=Android;appActivity=com.android.settings.Settings;appPackage=com.android.settings")
bs.Execute
Dim device As MobileDevice = _desktop.MobileDevice("/MobileDevice")
device.MobileObject("[@caption='Wi-Fi']").Click()
End Sub
End Module
スクリプトには、MobileDeviceオブジェクトが使用されています。これは、構成を使用したとき With _desktop.MobileDevice() として使用されるオブジェクトの実体で、次のように作成できます。
Dim device As MobileDevice = _desktop.MobileDevice("/MobileDevice")
BaseStateを使う場合、このモバイルデバイスオブジェクトへの参照を使用して、オブジェクトへのアクセスを行います。
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