16.5から17.0以降のバージョンへのバージョンアップでキーワードドリブンテストが破損する
16.5で使用していたデータベースを17.0以降のバージョンのSilkTestで使用すると、データベースが一部破損した状態になることがあります。この破損したデータベースにてキーワードドリブンテストを作成すると、データが正しく関連付けて保存されず、破損します。
これを避けるには、以下の操作を行います。
修復手順(SilkTest 17.0)
ケースA： 16.5で使用していたAccessデータベースを17.0でも使用する場合
Silk Testを17.0以降にバージョンアップ後、Silk Test 17.0を使用する前に、以下の手順に従いデータベースメンテナンスツールを使用して、データベースのコピーを行います。
- 作業前に、データベースの完全なバックアップを取得
- データベースメンテナンスツール(ver.17.0)を起動
- [ファイル]＞[データベースを開く]＞[Access]を選択し、16.5で使用していたデータベースを開く
- [データベースのコピー]ボタンを押下し、コピー先に Access を設定
- コピー先のデータベース情報を設定し、[コピー]ボタン押下
- データベースメンテナンスツールを使用し、データベースのコピーを実行
データベースメンテナンスツールを終了
- Workbenchから、コピー先のデータベースへログインし使用
ケースB： 16.5で使用していたAccessデータベースを17.0で使用し、すでに新規に17.0の環境でキーワードドリブンテストを作成した場合
この場合、データが正しく関連付けて保存されず、破損した状態になります。キーワードドリブンテストから呼び出される.NETスクリプトの
プロパティタブのアプリケーション構成が、ひとつも存在しない状態になっています。
これを修正するには、以下の手順に従います。
- 上述ケースAの手順 0 から 6 のデータベースコピーの作業を行う
- 破損している.NETスクリプトを開き、何らかの修正を行い保存して閉じる
- 再度、当該.NETスクリプトを開き、プロパティタブにアプリケーション構成が追加され、現象が改善していることを確認
なお、このケースでは、同じ名称のキーワードが複数存在すると正しく修復されません。
テスト資産管理上、混乱しないようなキーワードの命名を行ってください。
修復手順(SilkTest 17.0より後のバージョン)
SilkTest 17.5を使用する場合、一時的にSilkTest 17.0をインストールして前述の手順を行ってから、ご利用中のSilkTestにあわせたデータベースに変換してください。
なお、この手順は、Silk Test 16.5でキーワードドリブンテストを使用しており、その資産のデータベース移行が必須の場合にのみ必要な作業です。
SilkTest 16.5でキーワードドリブンテストを使用していない場合や、再作成が可能な場合、この作業は必要ありません。