ブラウザテストにてURLを一括変更したい
Webシステムのテストスクリプトをビジュアルテストで作成した時、システムテスト環境で使用していたWebサーバーと本番のWebサーバーではURLが変わるので使用しているURLを一括変更したい場合があります。
Silk Testには複数のビジュアルテストを一括変更する機能はありませんが、スクリプトの作成方法によって同様の仕組みを実装することができます。
実装方法
- 対象URLの基本状態を設定するだけのビジュアルスクリプトを作成し、それを個々のビジュアルスクリプトから呼び出すようにします。
実装手順
- ビジュアルテストA(基本構成のみを設定するスクリプト)を作成し、基本構成のみ([開始]行のみの状態)のスクリプトを作成します。もしくは、テスト対象アプリケーションを簡単に操作して記録を行い、[開始]行よりあとの2行目以降を削除して、[開始]行プロパティのアプリケーション構成が適切に設定されていることを確認してビジュアルテストAを保存します。
- テスト実行したいスクリプト(ビジュアルテストBとする)を編集し、[開始]行のアプリケーション構成>構成1>基本状態の実行を"False"に設定します。
- ビジュアルテストBの最初のステップで、右クリックメニュー[挿入]>[ビジュアルテスト]から、手順1で作成した[ビジュアルテストA]を選択して[OK]をクリックし、ステップが挿入されたことを確認してビジュアルテストBを保存します。
- ビジュアルテストBを再生し、正しく再生されることを確認します。
- ビジュアルテストAを編集し、[開始]行プロパティのアプリケーション構成URLを変更して保存します。
- ビジュアルテストBを再生し、正しく再生されることを確認します。
- すべてのテスト実行したいスクリプトを手順2、3の編集を行い、ビジュアルテストAを呼び出す構成に編集します。
上記のような方法で親子構成されたビジュアルテストの場合、テストしたいスクリプト本体の基本状態の実行はFalseとされ、代わりに基本状態のみを設定するスクリプトを呼び出すという構成になっているため、基本状態のみを設定するスクリプトのURLプロパティを変更するだけで、そのスクリプトを呼び出しているすべてのスクリプトの実行に変更が反映されます。
また、ビジュアルテストAに相当する部分を.NETスクリプトにして基本状態をコーディングで作成することも可能です。この場合、URLをファイル等に保存したりStaticな値にしておいて一括変更ができる仕組みが作れます。
.NETスクリプトでコーディングを行う
ビジュアルテストからの呼び出し例
上記で作成した.NETスクリプトは、実装手順3の部分にてビジュアルテストを挿入する箇所を.NETスクリプトに置き換えてください。
免責事項
ここで紹介したスクリプトは説明のためのサンプルであり、製品の一部ではございません。スクリプトが実際に動作するか、御社業務に適合するかなどに関しまして、一切の保証はございません。
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