SilkTest 技術情報(FAQ)


パラメータ付きの.NETスクリプトを呼び出す

ビジュアルテスト作成時、GUI部品の存在チェックだけを行い、後続の処理を分岐させたいニーズがよくあります。
その時、.NETスクリプトで存在チェックを行い、結果を返すようにすると汎用的に利用できます。

  1. ファイルメニューから「新規作成 → .NETスクリプト」、資産名「existsCheck」として空の資産を作成する

パラメータを設定する

  • 出力パラメータ
     bExists (ブール値)
  • 入力パラメータ
     sLocator (テキスト)
00307.png

コーディングを行う

  • ファイル"Main"に以下のコードを記述する
    Imports SilkTest.Ntf.XBrowser
    
    Public Module Main
     Dim _desktop As Desktop = Agent.Desktop
     
     Dim x As New xExists()
     
     Public Sub Main(args As IDictionary(Of String, Object))
      args("bExists") = x.getExists(args("sLocator"))
     End Sub
    End Module
    
  • ファイルの追加を行い、"xExists"に以下のコードを記述する
    Imports SilkTest.Ntf.XBrowser
    
    Public Class xExists
     Dim _desktop As Desktop = Agent.Desktop
     
     Public Function getExists(sLocator As String) As Boolean
      Return _desktop.Exists(sLocator, 5) 'timeout value is in milliseconds
     End Function
    End Class
    

ビジュアルテストからの呼び出し例

上記で作成した.NETスクリプトは、パラメータで入力されたロケータパスが存在すれば「True」、存在しなければ「False」を返します。

  1. 「挿入メニュー → 変数 → ローカルの追加」を実行する
  2. 変数名「exists」、型「ブール値」、初期値「False」を定義する
  3. 存在チェックを行いたいステップを選択する
  4. 「挿入メニュー → .NET スクリプト]を実行する
  5. .NET スクリプトの参照ダイアログが出るので「existsCheck」を選び[OK]ボタンを押す
  6. existsCheckが挿入されるのでプロパティを表示する
  7. sLocatorにチェックしたいロケータパスをXPathで記述する
  8. 'bExists'の内容引き渡し先としてローカル変数「exists」を指定する
  9. 「挿入メニュー → テストロジック → 判断]を実行する
  10. [次へ]ボタンを押して、ロジック種類の選択画面を出す
  11. 「このビジュアルテストで定義した変数」を選び[次へ]ボタンを押す
  12. 変数の選択に「exists」を指定、条件は「等しい」、期待値「True」を選び[次へ]ボタンを押す
  13. 実行するステップの開始と終了を指定し、[次へ]ボタンを押す
  14. サマリーが表示されるので[完了]ボタンを押す

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