Net Express 技術情報(FAQ)


COBOL から Windows スプーラを使用する方法を教えてください

Windows上でのプリント出力はすべてプリントマネージャによってコントロールされます。従って、直接プリンタに送られたプリンタを制御するエスケープシーケンスコードは無効です。Windowsにはプリンタを制御するためのAPIが用意されています。

これらのAPIをCOBOLプログラムの中で使うために、ライブラリルーチン(名前による呼び出し)(COBOLシステムリファレンス 付録)としてPC_WIN プリンタ制御ルーチンが提供されています。


PC_WINプリンタ制御ルーチンの使用

1) PC_WINプリンタ制御ルーチン

各々のルーチンのは以下のものがあります。

ルーチン名(アルファベット順)       機能
PC_PRINT_FILE                  ファイルを印刷 
PC_PRINTER_CLOSE               プリンタチャネルをクローズ 
PC_PRINTER_CONTROL             プリンタコマンドをプリンタに送信 
PC_PRINTER_FREE_BMP            メモリからビットマップを解放 
PC_PRINTER_GET_COLOR           プリンタカラーを設定 
PC_PRINTER_GET_FONT            プリンタフォントを設定 
PC_PRINTER_INFO                プリンタ情報の取得 
PC_PRINTER_LOAD_BMP            メモリにビットマップをロード 
PC_PRINTER_OPEN                プリンタチャネルをオープン 
PC_PRINTER_SET_COLOR           プリンタカラーを設定 
PC_PRINTER_SET_DEFAULT         プロセス共通のデフォルトプリンタを設定 
PC_PRINTER_SET_FONT            プリンタフォントを設定 
PC_PRINTER_WRITE               プリンタへのテキスト書き込み 
PC_PRINTER_WRITE_BMP           プリンタへのビットマップ書き込み 


プリンタに対して色やフォントの設定するルーチンがありますが、これらのルーチンはPC_PRINTER_OPENでオープンした時に返されるプリンタのハンドルを使います。従ってWRITE文で印刷するためにOPENしたプリントファイルに対しての設定はできません。

またこのルーチンを使う場合は"printer_redirection=true"の設定は不要です。

2) ドキュメント

各々のルーチンの使用方法等の詳細は、Net Expressヘルプを参照してください。