Net Express 技術情報(FAQ)


Net Express のプロジェクトを使用する際はすべてのソースを同じディレクトリに置く必要がありますか

プロジェクトを実行単位毎に個別に作成する場合、共通の COPY ファイルなどはどのように管理したら良いのかと言う問題が出てきます。COPY ファイルに関しては、環境変数 COBCPY に共通COPYメンバーの置き場所を設定しておくことによって、プロジェクトに含まれていなくてもコンパイラがそこを参照しに行ってくれます。IDE のメインメニューから [プロジェクト] > [プロパティ] で [IDE] ボタンをクリックし、ここで 変数:COBCPY、値:<共通COPYのパス名> を設定して下さい。それ以外のソースメンバーは、プロジェクトディレクトリの直下に置くことが推奨されています。このようにしておくことによって、あとでプロジェクトを丸ごと別のマシンの異なるディレクトリにコピーして移動させることができます。

共通サブルーチンは、それだけを別のプロジェクトに持っておき、そこで保守するという方法があります。この場合、一般リリースビルドで GNT ファイルを作成しておき、そこにある共通サブルーチンを CALL しているプロジェクトでは、環境変数 COBDIR に共通サブルーチンの GNT が置かれているパスを追加指定しておきます。このようにしておくと、共通サブルーチンに対するCALL をステップ実行するとその中にステップインせずに、サブルーチンの内部処理だけを実行して CALL文の次行からアニメートを再開できます。即ち、共通サブルーチンの保守に責任のある人だけがそのソースを持ってデバッグすることができるようになります。