Linux/UNIX環境でライセンス管理ツール起動時の初期化エラー

ライセンスの管理ツールを表示させる際に、ライセンスデーモンが起動されていないと、初期化エラーが表示されます。
同時に、このような場合にはライセンスが認識されないため、コンパイルや実行はライセンスエラーで失敗します。

エラー内容の確認

• 次のコマンドをターミナルから実行し「ライセンス管理システム」を起動します。
  

  # cd /var/microfocuslicensing/bin
  # ./cesadmintool.sh
  

• ライセンスの管理ツール起動時に表示される初期化エラーの出力例は次の通りです。 日本語の場合：

  # sh ./cesadmintool.sh
  
          Micro Focus ライセンス管理
          ===================
          [2013/09/26 15:28:59] v10000.2.01650
  
  
  
  
          ### 初期化エラー - Initalizing: Cannot communicate with licensing daemon
  
          /var/microfocuslicensing/bin/startmfcesd.sh を実行してデーモンを起動してください。
  
          終了中...
   
  

  英語の場合:

  # sh ./cesadmintool.sh
  
          Micro Focus License Administration
          ==================================
          [Sep 26, 2013 3:32:18 PM] v10000.2.01650
  
  
  
  
          ### Initialization error - Initalizing: Cannot communicate with licensing daemon
  
          Run /var/microfocuslicensing/bin/startmfcesd.sh to start the daemon.
  
          Exit...
  
  

エラーの対処方法

スーパーユーザ権限でログインし、ps コマンドで起動されていない２種類のデーモンプロセスを確認し、起動していない場合、直接ライセンス管理デーモンを起動します。

lservデーモン(Sentinel RMS Development Kit License Management Server)

• ps コマンドで起動されていないデーモンのプロセスを確認します。
  ps コマンドでの確認例：

  # ps -ef | grep lserv | grep -v grep
  

• lserv を含む文字列が表示されない場合、起動処理を行います。

  # cd /var/microfocuslicensing/bin
  # sh ./startlserv.sh
  # sh ./restartmfcesd.sh
  

• 正しく起動されている場合の出力例：

  # ps -ef | grep lserv | grep -v grep
    root     14715     1  0 Nov08 ?        00:00:01 /var/microfocuslicensing/bin/lserv
  

mfcesd デーモン (Micro Focus CES daemon)

• ps コマンドで起動されていないデーモンのプロセスを確認します。
  ps コマンドでの確認例：

  # ps -ef | grep mfcesd | grep -v grep
  

• mfcesd を含む文字列が表示されない場合、起動処理を行います。

  # cd /var/microfocuslicensing/bin
  # sh ./restartmfcesd.sh
  

• 正しく起動されている場合の出力例：

  # ps -ef | grep mfcesd | grep -v grep
    root     14725     1  0 Nov08 ?        00:00:00  /var/microfocuslicensing/bin/mfcesd